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在日日系人からの声
2011年8月15日
海外技術研修員・森山氏の紹介
今年度の海外派遣研修員として6月22日に来県された森山・マリエラ・メルセデス氏の紹介も行われた。マリエラさんはアルゼンチン共和国ネウケン出身。昭和25年に母方の祖父が福岡町から移住した森山家の3女。
アルゼンチンでは菓子職人として主に洋菓子を中心としたスイーツの製作にあたっていたが、父の故郷である日本のお菓子の味と伝統を勉強したい」と一念発起し、今回の来県となった。
富山県では7月から9月まで高岡市の大野屋、10月から11月まで高岡市の中尾清月堂で和菓子の製造現場に立つこととなる予定。
森山氏は「父の故郷である日本に来ることができてとても嬉しい。ここで自分のルーツである日本の和菓子の味と伝統を十分に吸収し、アルゼンチンに持ち帰り、日本の和菓子のおいしさを伝えていきたい」と意気込みを語った。また「富山について一番の驚きはどこに行っても立山連峰が目の前に迫るくらい、大きく見えること。私の生まれ故郷は草原が地平線にまで広がる光景がほとんどだったので新鮮です。」と富山に来た第一印象を語った。「富山は水がおいしいと聞きます。菓子作りには水はとても重要なファクター。アルゼンチンの伝統的なお菓子もここで作ればおいしいかも知れません。」と菓子職人ならではの意見も出てきたりと、今後が楽しみである。
マリエラさんのQ&A
- 日本に来て強く感じることは?
- 自国では日本人とみられ、富山でも亜国出身とは思われず、アイデンティティに違和感がある。
- 富山で行ってみたいところは?
- 五箇山地方と魚津の水族館
- 好きな日本食は?
- 魚が好き。富山湾のブリ
- アルゼンチンと日本の違いは?
- 日本は緯度が低く夏の日照時間が短い(アルゼンチンの日没は22~23時)
- 得意なお菓子は?
- コーンスターチと小麦粉で作るショートケーキ
- 日本に来て一番したいことは?
- いろんなものを食べてみたい。
多文化共生推進研修員の紹介
本年度の多文化共生推進研修員として、ブラジルのサンパウロ州から州立学校の教員。オルダリア巴・奥野さんが7月末に来県した。オルダリアさんの両親は、福井県から、戦後のいわゆるコチア青年移民と花嫁移民で渡航した。
オルダリアさんは、事前研修の後、9月から高岡市立野村小学校で研修を受ける。
註 コチア青年移民
1955年から中南米最大級の農協「コチア産業組合」が、戦後移民事業も手掛けた。
同組合の起源は、アリアンサ富山村移住開始の1927年に、同州内のコチア植民地と呼ばれる集団移住地で悪徳な商人や仲買人から生産者を守るため結成され、発展した。
オルダリアさんのQ&A
- 富山の第一印象は?
- 人が親切で優しい。
- 富山で行ってみたいところは?
- 五箇山で世界遺産の合掌集落をみたい。
- 好きな日本食は?
- 魚が好き。得に富山の魚は美味しいと聞いています。
- 日本の教育については?
- 日本の教育水準が高いことに注目し、学校現場に関心をもっています。
- ブラジルと日本の違いは?
- きちんと四季があること。
- 煙日本に来て一番したいことは?
- 立山で雪を見たいし、登山が好きなのでいろんな山に登りたい。
- 2011年8月15日
- 2010年12月15日